鉄コン

 やっとのことで1回目を見に行きました。年末は仕事だったり体調崩したりでどうしても行けず、年始もコンやら合宿やらで。公開からちょっと時間が経ってしまいましたが、やっと皆さんに追いつけました(笑)。2回見に行く予定なので、1回目は原作読まずに行こう!と思って、読まずに行きました。
 感想らしい感想は書いてませんが、念のため隠しておきます。

 ひねくれモノ!!といわれそうですが、率直な感想は「優ちゃんスゴイ!!」でした。シロの話し方も声もすごく自然で、哀しくてせつなくて愛らしくて。クロがイタチに引っぱられそうになっているときの狂気の声は本当に胸に迫るものがありました。
 二ノもドラマの演技よりは計算しているような冷静さが薄いなという印象で(私の)、とてもいいなぁと思いました。ただ二ノはもう少年じゃないので、声の質が大人の男性であることはどうしようもないよなとは思いました。わりと高い声はしてますが、やっぱり声変わり後の声ですもの(クロもシロと同様に11歳前後なんですよね?)。
 Iちゃんともいっていたのは、とにかく画がリアルだねってことでした。そしてアングルっていうのかしら? それが独特でおもしろいねって。パッて見てどうしても二次元なんだけど、すごく生き生きしているというか、息遣いみたいなものが伝わってきて、それがゴミゴミした町なのに美しいなぁと思いました。
 お話は。難しいなのかな?と思っていたのですが、第一印象としてはとてもわかりやすく、受け入れやすいお話でした。・・・私の理解力不足なだけで、もっと深くて複雑なお話なのかもしれないけど。古き良き(?)日本と、諸外国の影響を受けた日本。過渡期。冷酷なまでの合理性。変に軸のない人間。
 原作を読んでないからこんなことをいうのは何ですけど、この話に中学生で涙するっていうのは、二ノの感受性って澄んでたんだろうなーと思いました。アラシゴトでも思ったことをまた思ったというか。でも逆に子どもじゃないと泣けないのかもしれないとも思いました。少なくとも今の私には泣けない。
 子どもは大人になれるけど、大人は子どもにはなれない。子どもは大人の気持ちはわからないけど、大人は誰でも子どもだったときがある。夏目漱石の『三四郎』じゃないけど、大人はどちらも視線も持ち合わせているはずなのです。どんなに大人を嫌悪しても、子どもはやがて大人になる。子どもは大人から産まれて育てられる。
 自分の中に全部いるんだよねと、あの登場人物が全部いるんだよねと、そんな気になりました。クロとシロっていうのは、人間の黒い部分と白い部分ってことなのかなって思って。でもクロの中にはイタチがいた。人間はどちらかといえば闇の部分の方が強くて大きいのかもしれないですね。
 あまり感想を書くのは得意じゃないので(特に二ノの仕事の感想を書くのは苦手かも)、この辺でやめておきます。早く原作買って、2回目を見に行かねば!! 来週から月末まで人員不足で忙しいのですが、何とかうまくやりくりして見に行きたいと思います。メリハリつけて働かなければヘタってしまう(笑)。
 そうそう、ガチャ子さんですが、店名が書かれた黄色のウィンドブレーカーを着て、他のお姉さんたちと一緒に立っていました。ハチクロ・キャッツ・星条旗硫黄島・鉄コンと全部歌舞伎町での上演で(僕妹だけ違う)、ガチャ子さんとかに会えたらおもしろいのになーと思っていたんですが、最後にして会えちゃいました(笑)。TVのままなので、すぐにわかりましたよ。
 あの辺一帯は映画館がいっぱいあるんですが、新宿ミラノって3つ劇場があるんですね。1で007、2で硫黄島、3で鉄コンをやっているんです(2が一番大きくて、3が一番小さいのかな)。それで1と2の入り口の間に大きなTVが置いてあって、ミラノで上映しているものの宣伝とか次回上映の宣伝とかが流れるんですね。ガチャ子さんを見かけたときはちょうど硫黄島の宣伝が流れてて、「ガチャ子さん、これを見て毎日『あ、二宮くんだ』と思ったりするのかな??」と思いました(笑)。