川崎まで

 オケのチェロ弾きさんが別のオケで(掛け持ちしてる方、結構いらっしゃるんですよ。私にはマネできない・・・)演奏会をするというので、チケットを頂いて聴きに行ってきました。ミューザ川崎というホールで、初めて行ったのですが、とても大きくて綺麗で、客席がちょっと変わったホールでした。
 プログラムはブラームス交響曲第3番とヒンデミット交響曲『画家マティス』。ブラ3がそれはそれは大好きなのですが、生で聴いたのは大学時代に1回きりだったので、とても感動しました。全体的にテンポがゆっくりだったけど、だからといってだら〜という感じはなく、弦の響きがすごく美しかったです。特にヴィオラとチェロが素敵でした。
 私がヴィオラ好きなのと、知り合いがいるっていう欲目もあるかもしれないけど、ヴィオラとチェロが美しいオケだなぁという印象を持ちました。もちろん全体的にとても上手なオケで、管楽器の人たちもみんなすごい実力者だなって思ったんですけど、やっぱりオケって低音を支えるパートが美しいと本当に美しいなと思います。
 行ってびっくりしたんですけど、オーボエを吹いてる方の中に知ってる方がいて(本当にびっくりした)。私が大学4年生のときにエキストラに来てもらった方で、その頃から上手で、すごくしっかりした音色の方だったんですが、変わらずお上手で、ブラ3はせつなく美しい音色がぴったりでした。うーん、世間は意外に狭いですね。
 ちょっと遠かったけど(でも1時間ちょっとで着きました)、行ってよかったです。好きな音楽を生で聴くというのはとても楽しいし、心が落ち着くなと思いました。クラシックは例えばKinKiみたいにドキドキ・ワクワクはしないけど、やっぱり生まれる前から聴いているから安心する。最近ちょっとばかり不安定だったのですが、少し楽になった気がします。
 低迷期とかそんなんじゃなくて、どうしていいのかわからなくなるときがあります。理由も原因もいえないような不安。仕事では「何でこうなんだろう?」って人に対して疑問を持ってしまったりするのに、日常では何も出来ない・気づけない自分がいて、人に対して疑問を持たない分、その人たちの方がずっと普通なのに・・・と思ったります。
 自分が「おかしい」とよく思う。詳しくは書けないけど、みんなが普通に出来ることが出来なくて、心の機能がどこか欠けてるんじゃないかって。それ以外にも自分がどうしようもなく醜くって情けなく見えることはたくさんあって、決まっていつも逃げ出したくなる。でもそうやってずっと逃げてきたからこそ、私はこういう人間なんだよなと、結局は全部自分に返ってきているのです。
 そんなときは何も出てこなくて、うまく日記も書けないし、日記を書けないと整理が出来ないから、ずっと抜け出せない。ずっと息が出来ない、水の中にいるような気分になります。どんなことであれ、自分の気持ちを言葉に出来るうちは何ともないんだと思います。
 そういう心の不調はすぐに身体に出るもので、数日間鼻血出したりしていました。ヒドイときは朝と晩で2回出たりして、母に「どこか悪いところはないの?」と聞かれたけど、全部心の問題の気がします。身体だけ素直でも何にもならないと思うんだけど。
 今日も起きたときからなんだか変だと思っていたのですが、好きな音楽を聴いて、家に帰ってきて家族と話したら、だいぶ楽になって、こうして日記が書けています。ミチロリンと母にお土産*1を買ってきたら*2、母も私に春物のブラウスを買ってきてくれていました。「出かける前にしておいて」と頼まれていたことを忘れちゃって、行きの電車で思い出して、自己嫌悪で泣いたりしていたんですが、家族愛は絶えることがないんだなと思いました。
 誰でもそんなときはあるし、自覚出来る不安なんてたいしたことないと笑われてしまうかもしれないけど、こうやって水面から顔を出して息が出来るようになると、やっぱり自分でもたいしたことないと思います。甘えてるんだと思う。もっと頑張らないといけなんだよなぁ。

*1:トトログッズ。時間つぶしに見ていたデパートにジブリグッズのお店があったから

*2:父にはプリンが買いたかったんだけど、ドライアイスが持たないので明日に延期