どこか遠くで

 ベランダに出たら、稲光が見えた。音が聴こえないのでずっとずっと遠くの雷だろう。まるでTVの気象ニュースやアニメでも見ているように、絵に描いたような稲妻が何度も何度も走った。10年くらい前に聞いた、雷雲の中に入った友だちのことを思い出した。それはいつでも隣にあるのだなぁと思った。