芸術の秋

 2回目の三連休は芸術の秋らしく、オペラとオケを鑑賞しました。合間にごはん作ったり、勉強したり、練習したり。超ざっくりですが、感想めいたもの。
 オペラは初鑑賞でした。・・・ワーグナーだから、正しくは「歌劇」じゃなくて「楽劇」ですね。演目は「神々の黄昏」。初オペラで、ワーグナーで、神々の黄昏っていうのも、ものすごくレアですが(笑)。先生が出演されていなければ、きっと行かなかったでしょう。。。私でもワーグナーのオペラが3時間も4時間も続く長いものであることや、モーツァルトみたいに楽しかったりおもしろかったりするものではない、くらいの知識はありましたから・・・。でもレッスンに通い始めて約1年半経つのに、先生の演奏会は平日が多くて行くことができず、ようやく行ける日だったので思い切りました。先生も誘っておきながら「来てくれるの!?」と驚いていましたが(笑)。ワーグナーのオペラ自体は有名であるものの、「神々の黄昏」はあまり上演されないらしいです。確かにワルキューレとかマイスタージンガーとかの方が有名だよな。。。
 そんな初オペラでしたが、とてもたのしかったです・・・! 先生に「モーツァルトみたいに楽しいってわけじゃないしね〜。ひたすら『なんとか〜なんとか〜』って筋を歌ってるだけで・・・。あらすじは絶対読んできた方がいいよ。できれば『主題』も覚えてきて、どこで使われてるか注意してみるといいよ」といわれていたので、あらすじはwikiって行ったんだけど、歌だけでも筋はわかるし、男の単純で夢見がちなところとか女の嫉妬深さや怨念は、いつの時代もどこの国でも一緒なのね・・・!みたいな感じで、わかりやすかったです。主題を探して聴いていくだけの時間はなかったんだけど、たぶんアレだよな・・・アレだよね・・・? 聴いたことのあるメロディが何度も何度も出てくるので、勝手にそれが主題だと思ったんですが。。。
 びっくりしたことは、歌の字幕が出ること。舞台の上に小さいスクリーンがあって、そこに日本語訳が出るのです・・・! 日本で上演されるオペラって、みんなそうなんですかね・・・? 実は「ドイツ語わからないし、あらすじを知っていても、3時間も4時間も何をいっているかわからない歌を聴いていられるのだろうか・・・(焦)」と思っていたので、字幕があるとわかったときにはびっくりしたけど、嬉しかったしほっとしました・・・! あれがなかったら、どんなに歌やオケが素晴らしくても寝てしまったかもしれない。。。
 思ったよりピットは狭くて、ぎゅうぎゅうに人が座っているので、「演奏してたら暑いだろうな〜」と思いました。幕間に近くまで行って覗いている人もいたけど、さすがにそんなことはできないので、立ち上がったときにちらっと見たんだけど、ピット全体が黒い布で覆われていたり、譜面台に黒い布で覆われた電気がついていたりして、なかなかおもしろかったですww 先生は最初と最後の挨拶でしか姿は見えなかったけど、アングレも吹いていたので、音はよくわかりました。素敵だったし、なんか楽しそうな感じが伝わりました・・・w 歌を邪魔せず伴奏したり、場面にあわせて情景を作ったり盛り上げたり、オペラの演奏は大変なんですね。どこのパートも普通のオケだったらソロみたいなのがいっぱいあるけど、主役になりきれないし・・・。そして何より音楽が途切れることがないので、体力と精神力の勝負でもあるなと思いました。
 幕間が45分あったことも驚いたなー。オケの演奏会は15分から20分くらいだし、SHOCKも30分くらい・・・? みんな普通にごはんやお茶に外へ出るし、オケの皆さんもぞろぞろとピットから出て知り合いとおしゃべりしたり、楽屋に戻っていきました。私もロビーでおやつを食べたり、散歩に行ったりしてみましたよw ずっと座りっぱなしでお尻が痛くなっちゃったんで(笑)。近くを都電荒川線が走っていたので、何本か観察しました。。。そんなで1時に始まって、終わったのは7時ちょっと前。実質4時間半の公演でした。
 話自体はシンプルでわかりやすかったけど、四夜続くオペラの最終日ってことで、状況や相関図が「?」ってところもありました。その前のもあらすじを読んで行った方が良かったな。でも歌は迫力があったし、オケも楽しめました! 歌手って演技もできなきゃいけなくて、大変だよね。。。衣装とか小物も派手で手が込んでいるというわけではなく、わりとシンプルで、着物や紙風船といった日本的なものも使われていて、とてもすてきでしたwww あと席もよかったと思います。BかCでとお願いしていたんだけど、S席が余っているからB席の値段で譲ってもらえたといわれ、さらに出演者からの購入ってことで半額にしてもらえ、破格の値段でS席を買いました(笑)。プロの演奏会だから何も持たずに行ったんだけど、今度のレッスンに何かお礼を持っていった方がいいかな〜ってくらい。
 1日挟んで、今日はオケの人が出る演奏会に行きました。電車が同じなので一緒に帰ったとき、「地元のホールだから、暇だったら」といってチケットをくれてたので。そのホールは出来たばかりで、初めて足を踏み入れたのだけど、この街にこんな立派なホールが・・・!って感じでした。以前は大きいホールって市民会館しかなくて、いかにも市民会館って感じだったけどね。。。舞台監督もすごく有名な方なんですが(何をそんなに頑張ってるんだろ・・・)、ごすぺらーずとかはかせたろうさんとかもコンサートに来ちゃうらしいよ!
 いつも一緒に演奏している人の演奏を、客席で聴くことって滅多にないので楽しかったです。その人のうまさががっつり伝わる曲ではなかったけど(めっちゃ派手な曲だった・・・普段は聴かないタイプ・・・)、見た目はいつも通り軽やかでうまくて楽しそうだなーと思いました。ドボ8のとき隣同士で吹いたのだけど、伸ばす音が綺麗なんですよね〜。タフだし、難しいフレーズもさらさら〜と吹いちゃうような技術もあるんだけど、ヴィブラートかけてるからとかじゃなく、表情があって美しい音だなぁと思うのです。私も注意して吹いてるんだけど、録音とか聴くと「なんか・・・ただ伸ばしてますってだけ・・・全然音楽的じゃない・・・(号泣)」と落ち込むので、今度何を考えて吹いているのか聞いてみたいです。。。
 芸術の秋といっても、音楽しかやっていないし、鑑賞もしないんだけど、私は何より音楽が好きで、いつも音楽が傍にあって、音楽に助けられたり救われたり幸せをもらったりしているんだなぁと思いました。そして音楽を通じて知り合った人は私にとってキーだなと。かなりバラバラで偏ったジャンルを好んでいるけれど(笑)、音楽なしには生きていけないだろうなー。どこぞのCMではないけど、NO MUSIC,No LIFE・・・。自主練習もオケが始まったら時間が足りなくて、オケとレッスンと両方をさらうのは大変です。もうちょっと基礎練もしたいんだけどな。。。
 さて、また音楽を楽しむためにも、明日からの仕事頑張りますか。