オーラス
今日ほど「ライブ会場が暗くてよかった」と思ったことはないです。ORANGEで泣いて、Panic Disorderで泣いて、MCで泣いて、ORIGINAL COLORで泣いて、DEVILで泣いて、ホントに泣きすぎだから、私（笑）。涙の量が少ないなんて診断されているのに、今日一日でどれだけ必要以上の涙を流したんだって感じです。今までこんなふうに音楽に泣かされたことは1度しかなかったなぁ。そのときと同じく頭は関係なくて心が流させた、そういう涙でした。
ファン歴は長いですが、出戻りファンみたいものなので空白の時間が長いです。2000年の終わりくらいに戻ってきて、剛くんがソロコンをした年に今みたいになったのかな。だからずっと見続けてきた人より、ソロをやるに至るまでの剛くんの葛藤や変化を知りません。でもそれから今日までの2年間は様々なメディアを通して、陰から見てきたつもりです。
剛くんが音楽をやっていていいたかったことは、パンフレットに書いてあるジャニーズだろ？で片付けられたくないということなんだろうなーと思いました。作って、歌っても、世間の人にいわゆる「ミュージシャン」と呼ばれる人とは畑が違うでしょといわれてしまうこと。私にはアイドルとかミュージシャンとかジャニーズとか、どこがどう違うのかよくわからないんだけど*1、人に「KinKi Kidsのファンです」というとだいたい「ジャニーズファンなんだ」といわれるので、そういう概念は存在しているのだと思います。
最近「アイドル」とか「ミュージシャン」とかそんなことばをよく聞くけれど、ジャニーズとしてアイドルとしてこうあるべき、そういう中で10年以上育ってきた剛くんにとって、それに反することをするには違う肩書きが必要だったのかもしれないですね。そして自分にとって様々ある仕事のジャンルのひとつであった音楽に魅せられた今、それだけで生きている人と同じ土俵に立ちたいという切なる願いなのではとも思います。
ファンには剛くんがあのステージをするために陰でどれだけ大変だったのかとか、どれだけ苦労したのかとか、事務所的にどれだけ画期的（なんだよね？）なのかとか、そういうものは見えません。業界のことなんて業界の人にしかわからない。でも私はあのステージは剛くんの肩書きが「アイドル」だけでも作れなかったし、「ミュージシャン」だけでも作れなかっただろうと思います。
Kちゃんともいっていたんだけど、あの会場にはバンドのライブに行ったことがない人もたくさんいたと思います。私も数えるほどしか行ったことないですし。そういう人はきっとFコンで剛くんがいっていた「一体感」を求められても、どうすればいいのかわからなかったと思うの。でも5階からアリーナ席や200レベルのスタンド席を見ながら、お客さんがとまどいながらも精一杯剛くんの気持ちに応えようとしているのが伝わってきました。
私がいた5階席は柵が低くて立つとかなり怖いし、実際「危険なので立ち上がらないでください」と書いてあったんだけど、立っている人もたくさんいました*2。それはライブが進むにつれてだんだん増えていったんです。隣の２人はわりとドライな人で、バックも肩にかけたまま腕を組んで見ていたんですが、そのうちバックをおろして、曲が終わるたびに拍手していたし、その隣の２人も初めはじっと座って見ていたんですが、途中で立ち上がって手拍子して体を揺らしていました。それは紛れもなく剛くんたちの音楽の力だったと思います。
ジャンルが違えば楽しみ方も違いますよね。クラシックばかり聴いていた人がロックのライブに行くようなもの。とまどうことは仕方のないことです。でもじっと聴いていれば、心が動けば、自然と体もついてくるのだと思います。実際に今日、それを肌で感じました。剛くんは恐れるけど、ファンのみんなは柔軟に剛くんの音楽を受け止める耳を持っている、その証拠であるその光景を、剛くんにも見せてあげたかったよ。
ジャニーズであることが足かせとなることも多々あるかもしれないけれど、それは同時に守ってくれていた砦でもあっただろうし、また外へ向かう機動力でもあったと思うんです。ものごとがプラスにしか動かないことがないように、マイナスにしか働かないなんてことはないと思う。いろいろ大変なことや苦しいことを経てできたあのライブは、本当に剛くんが今の剛くんだからこそできたものなんだと思います。だから剛くんにはジャニーズとかアイドルとかいうことばを含め、今までの自分を否定したりしないで生きていってほしいなぁと思いました（何様？）。・・・思い出すだけでまた泣きそうなんですよね、私（笑）。
毎日のようにKinKi Kidsや嵐のことを書いているにもかかわらず、思ったことを深くは書いてません。ソロ活動についても触れたことはないと思うし、剛くんの変化だとか発言についてもほとんど書いたことがないです。だから今日の日記をupするのはどきどきするのですが（しかも夜中に書いてるし）、勢いで更新します（笑）。
