演奏会

去年まで私の座っていた場所も今は眺めて懐かしむだけ
 初めて大学オケの演奏を聴いたときに詠んだ歌です。それは卒業した年の学園祭演奏会だったのですが、こんな感じだったんだなぁ、頑張ってるなぁと思うのと同時に、寂しくなったのを覚えています。今まで4年間私がいた場所も、卒業してしまえば眺めるだけの場所になってしまうという、人生の無常さ。
 唯一顔と名前が一致するオーボエの4年生*1は受付に立っており、「乗らないの?」と聞いたら「人数が多くて乗せてくれなかったんですよー」と答えました。そんなに?とメンバー表を見たらなんと5人も!!部員が35人くらいしかいないのに、オーボエが5人ってありえない・・・。彼女にとっては不幸ですが、どこにいても人数の少なさに苦労している*2私にとっては羨ましい話でした。
 演奏はそれなりにうまかったのですが、エキストラだらけなのでちょっと悲しかったです。部員が1年どれだけ頑張っても、上手な人を呼んでしまうとどうしてもそちらの色が濃くなってしまうので・・・。私が部長になったときは危機的状態だったけど頑張って人数を増やし、その後順調に増えていると聞いていたので安心していたのだけど、逆戻りしちゃったのかな。やはり女の子たちだけのオケ*3はモテないのかしら・・・。
 オーボエさん全員に会いたかったけど、片づけをしていたのでご挨拶できたのはパートリーダーの子だけ。満足そうな顔をしていたのでよかったな〜と思いました。私は一番頑張った3年生の演奏会で、一番痛い思いをしているので(苦笑)。今の3年生はみんな初心者だったけど、難しいソロを吹ききっていて立派でした。3年であれだけ吹くのは大変だもの。教えた4年生の子も頑張ったなぁ。
 その後先生にご挨拶をし、吉祥寺でごはんを食べ*4、お店をのぞいてミチロリンスナフキンのタオルを買い、お茶を飲んで帰ってきました。とてもおしゃれでかわいいカフェで、バナナチョコケーキがおいしかったです。写真はそのケーキとカフェオレ。しかしどうやらこのお店に傘を忘れてきたようです・・・。
 プログラムはロッシーニの「セビリアの理髪師*5」序曲、シューベルト交響曲第8番「未完成」、カリンニコフの交響曲第1番でした。前プロ・中プロは有名だしよく知っていますが、メインは初聴き。カリンニコフという名前すら初めて聞きましたよ。マーラードビュッシーと同年代の作曲家らしいですが、うーん、随分マイナーなものを選んだなという感じです。管楽器のハーモニーが綺麗でいい曲でした。
 セビリアも未完成もカリンニコフもオーボエのソロがあって、聴いていてとても楽しかったです。必死に頑張っているのが音から伝わってきて。これぞアマオケの醍醐味。シューベルトは未完成もいいけど、グレート*6も好きです。これもオーボエのソロがいっぱいあって、聴いていてすごく楽しい。私、自分でソロを吹くのは苦手なくせに、オーボエのソロが多くて美しいものが好きなんですよね(笑)。

*1:接点がほぼない私にもタメ口の潔い美人さん。彼女はオーボエ吹きらしいオーボエ吹きだと思う

*2:オーボエ吹いて8年、降り番を経験したことがない

*3:私は女子大出身。女性しか入れないオケでした

*4:会場は三鷹の芸術文化センターでした

*5:4年生のとき私も先生の指揮で演奏した

*6:交響曲第9番