終戦記念日ですね

 両親とも戦後生まれなのですが、当たり前のように祖母から空襲の話を聞き、祖父から徴兵の話を聞いていたので、日本がした戦争というのは物心ついたころから胸にありました。小学校時代の先生が戦争教育をきちんとしてくだる方ばかりだったことや、修学旅行や家族旅行で広島や長崎にも行ったことで、それは揺るぎないものになっています。生まれる前の出来事であっても、決して不確かなものではなく、確実に存在したもの。
 帰宅したらNHKディベートみたいなものをやっていて、ちょっとしか見られなかったけど、若い女の子の涙が印象的だったな。・・・小さい頃はこういうのを見ると1ヶ月くらい眠れなくなってたんですけど、今はだいぶ落ち着いて見られるようになりました。それは何も鈍感になったわけではなく、大人としてきちんと知らなくてはいけないと思うようになったからだと思います。
 怖いものは苦手なのに、小さい頃から戦争にまつわる番組や本にはそこそこ触れてきた気がします。それは育った環境が大きかったと思いますね。目を背けたいけれど背けてはいけないものだと、大人たちがちゃんと教えてくれたから。だから私もそういう大人にならなきゃいけないと思っています。
 まだまだ自分が子どもっぽいし、実際に子どももいなければ、結婚すらしてないけれど、でも大人であることは確かなこと。ちゃんと自分の意見を持たなくてはいけないし、事実をきちんと伝えていかなくてはいけないのだと思います。あまりにも自分の暮らしが平和すぎて忘れてしまうけれど、戦争が存在した過去からも、世界中が平和なわけではない現在からも、目を背けることはできないのだと。
 いろんな考え方・感じ方・捉え方があります。全員が右習えしてしまったら、それは逆に怖いことでもある。でも自分と違う人と出会ったとき。日常にもそんな場面はたくさんありますが、みんなはそんなときどうしているのかしら。全てはそんなミニマムなところから始まるような気がします。