恋する天使

 昨夜は見苦しいニッキを書いてしまいました(いつものことだけど)。今日努めて冷静になって働いていて、気にすることはないと思いました・・・。だって私がしてること、1から100まで課長が知ってるわけじゃないしね? どんなに小粒の仕事でも、山椒みたいに集まりゃ辛いもんです。なかなかひとりで強く乗り越えられなくて、ここに頼ってしまってすみません。。。
 やっとのことで『忘れられない人』の感想を書きました。たいしたことは書いていませんが、隠しておきます。

 観終わってまず思ったことは「人を想うって素敵だなぁ」でした。アダムは孤児で、孤独で、心臓病で、若くして死んだ可哀想な青年ではなく、人を想って想われて、何をやっても中途半端だった女の子を変えてしまった真っ直ぐで強い青年だった。周囲の人とうまくコミュニケーション取れないところとか、空気のように扱われてるところとか、病気のこととか、確かにやるせないなぁと思うのだけど。それ以上に与えられた時間を信念持って駆け抜けた生を強く感じました。
 今回席が1階のど真ん中だったため、舞台の端から端までよく見えたのですが。アダムの表情、アダムの一挙一動に、恋するせつなさとひたむきさを感じました。傍にいるキャロラインの気配を全身で感じようとしている姿とか。言葉や動きのひとつひとつにくるくると表情を変えるところとか。嬉しいときに本当に嬉しそうに顔を輝かせるところとか。始まってから何十分も話さず、ただいるだけなのに、きゅんきゅんしっぱなしでした。ときどきぎこちなかったりするんだけど、それがまた相葉ちゃんだからぐっとくるのです。
 不思議な感覚だったんですけど、舞台を観ながら、同時にアダムの視線で自分のとおーい昔の恋を観ているような気もしました。アダムの恋する気持ちが伝染してくるというか。アダムの恋をドキドキしながら観てるだけじゃなくて、自分も忘れてた(←笑)恋する気持ちを思い出してドキドキするようでした。(こんな書き方でわかっていただけるのか・・・)
 アダムは燕のときほど、相葉ちゃんとシンクロしないのですが、真っ直ぐでピュアなところは重なるなって思って。今まで相葉ちゃんの真っ直ぐさやピュアなところは、「テンションMAX(by翔ちゃん)」なところで感じていたのです。Aの嵐とか、コンサートとか、嵐大好きっ!っていうオーラとか、手紙書いて泣いちゃうとことか。でも今回は真逆のところでそれを感じました。ただ見てるだけ、立ってるだけ、感じようとしてるだけ。その静に、アダムを通した新しい相葉ちゃんを見た気がします。
 お話もわかりやすく、先が読めてるけど、湿っぽさは全然ありませんでした。舞台転換が多く、アダムを取り巻く人たちが生き生きと描かれていたので、主人公がしゃべらずとも後に死んでしまうにしても、暗くなったりダルダルしなかった。私は映画を観ていませんが、アダムが孤独で世間知らずなところも、キャロラインを襲った男を加減がわからずボコボコにしちゃうところとか、後をつけてるのを全く悪いことと思ってないところとか、胸に手を伸ばしちゃうところとかでよくわかったし。なんで移植を頑なに拒んでるのかというのも、シスター・カミーラの話をしてくれたところで一応納得したし(ちょっと弱い気がしたけど)。
 死期を知っていたかのように、自分の誕生日なのに贈り物を用意していたところが泣けますね。始めのシーンでレコードだ!って思ったんですが、雨の上がるレコードだと知ったときに、胸が熱くなりました。いつ死ぬかわからない自分に万一のことがあっても、あのレコードがあればキャロラインの雨は止む・・・涙は止まるってことですよね?(違う?) 最後にそのレコードをかけたとき、ぽろぽろと涙がこぼれました。ガマンしてたわけじゃないけど、最後の最後で、一筋だけ出た。(それもよかった。燕みたいにゴウゴウ泣けるのもいいけど、やっぱり悲恋ものはラストシーンでポロリくらいがいいです。上品で繊細で)
 ホント、うまく自分の気持ちを書けなくてイライラしちゃいますが。嵐ファンとしても、すごくいい!と思えるところがたくさんあって、本当に楽しめました。スタイルがいいから、立ってるだけでもきゅんとくるのに、あの表情たちはズルイよ!(笑) ありがとう、相葉ちゃん。千秋楽まで頑張ってね。