それでも演奏は楽しい

 ある病気の患者さんやそのご家族が参加するイベントに、同期の友だちとお手伝いとして参加してきました。会社がそのNPO法人を支援しており、社員ボランティアを募集してたのです。お昼休みにビラを配るPR活動には参加したことがあったけど、人と交流する場には行ったことがなかったので。その病気は友だちを空に連れて行ってしまったものなので、苦しくなってしまうかなぁと思ったけど、だからこそ出来ることがあればと思って参加しました。
 小学生が6名参加していて、一緒に会場の飾りつけやフラワーアレンジメントやハンドマッサージや合唱などをやりました。7歳の女の子とペアになってハンドマッサージをやりっこしたのですが、小さな手で一生懸命マッサージしてくれて。陽に焼けた手で、「よくお外で遊んでる手だね?」といったら、毎日友だちと外で遊んでいるといっていました。よく学びよく遊べ。小さい子はそうでなくちゃ。患者さんのお話会には行かなかったせいか、特に苦しくなることはなく、無事にお手伝いは終わりました。
 社員ボランティアの中にオケの方がひとりいらっしゃって。知っていたのだけどあえて黙っていたら、やっぱりバレて、昨日「楽器持ってきてください」といわれ、楽譜を渡されました*1。気が乗らなかったのですが、大大大先輩のお誘いを断ることも出来ず、一応持って行きました。盛りだくさんなプログラムだったので、そんなヒマもないだろうと思っていたのですが、歌の先生の到着が遅れるということで、場つなぎとして演奏することになりました。
 童謡や唱歌を何曲か吹いたのですが、演奏会前に比べたらたくさん練習してるわけじゃないし、ほぼ初見の上に音域的に苦しいものもあったりで、上手く演奏できず・・・。今の学校では唱歌をやることが少ないらしく、知らない曲ばかりだったようで、盛り上がりもしませんでした。それでもボランティアの方々が一生懸命歌ってくれたりして(場つなぎなのである意味大人は必死)、ホントに申し訳なかったです。
 私の考えとして。練習せずに人前で演奏したくはない。楽器をやっているからちょっと吹きましょうか?っていうのはナシだと思う(それがいい演奏ならいいけど)。楽器も剣やペンと同じで、何も知らない人たちの前では武器になってしまう気がするから。もちろん出来る限り心を込めて、私の思うような音色になるよう吹いたけれど、音楽とはいえなかっただろうなーと思います。吹く前に「オーボエという楽器です」といったら、意外にも知っている子が数人いたので(のだめ効果?)、その子たちをガッカリさせていないか心配です。
 その後、ミニコンサートでプロの歌とヴァイオリンを聴いたけれど、やっぱり誰でもどんな曲でもどんな場でも、練習は大事だなって思いました(プチ毒)。昔から「ヘタなんだから練習は休まないようにしよう」と高参加率を保ってきたけど、一生そうしようと思います・・・。

*1:普段は本社勤務なのですが、たまたまうちのビルに来てて