せつなさ

 (お詫び)書きかけで誤って「保存する」を押してしまいました。アンテナから来てくださった方、すみません!! そして日付詐称して夜中にUPしたため変な文章が多かったので、補足とか修正してます・・・。
 予定が詰まっている連休より、あまり予定のない連休の方が早く過ぎるように感じるのはなぜでしょう。。。社会人にとって9連休ってめちゃ長いと思うのですが、あっという間に7日間が過ぎました。1週間何をしてたかというと、土曜日は練習&新入団員歓迎会、日曜は地元駅付近でお買い物、月曜日は自主練&「君に届け」を大人買い(笑)、火曜日は鎌倉散策、水は自主練、木曜日は美容院&自主練、金曜日の今日は新宿散策でした。ちなみに明日の土曜日は自主練で、日曜日は練習です。帰りにSPを見るか、マザーウォーターを見るか迷ってるんですが、どちらも公開直後だから混むかな〜。あと、組曲で使える金券が今月末までなので、目をつけていたスカートを買いたいです。なかったらニットとか買おう(←そんなんでいいの?)。

君に届け 1 (マーガレットコミックス)

君に届け 1 (マーガレットコミックス)

 世間でいう名作かどうかは関係なく、たまーに心を持っていかれる映画に出会います。耳をすませばとか四月物語とかtokyo.soraとかめがねとか。君に届けもどんな話か知らず、ちらっとTVCMを見て「雰囲気好きそう」と思って行っただけなのですが、心持っていかれましたよ(笑)。原作が気になったので大人買いして読んだのですが、結構忠実に作られているんだなーとも思うし、漫画と映画では印象が違うなとも思いました。映画は時間に限りがあるので、二人とも「いい子」の面が主なのですが、漫画はそうではないところ・・・人が普通に持っているわがままとか勝手さとかが描かれてて。恋愛部分にきゅんともするんだけど、それだけじゃなく、昔の自分を笑ったり、今の自分を戒めたくなったり、いろいろ良かったです。爽子ちゃんと風早くんの倍生きているのにこんな気持ちになるなんて!と自分でもびっくりしましたが、恋愛面では今どきの高校生より未熟なんで(笑)、ツボにはまるものもあるのでしょうね。。。
 で、映画二回目に行ってきました(笑)。一回目は「原作が少女漫画なのに、男の子の方が女の子をめちゃ好きで、せつない顔をするんだなー」と風早くん目線で見てたんですが、二回目は爽子ちゃん目線で見ました。原作は爽子ちゃんの語りで進んでいくからかな。私は「何をしても原作には勝てない派」なんですが、映画をここまで気に入ったのは、主人公二人に好感を持っていたというのもあるかもしれません。多 部ちゃんは知的な香りのするところが好きです。やまたろ・ヤスコとケンジGMと何気にドラマで見てる・・・。どの役もギャグ的要素が強かったので、初めて普通のお話で見ましたが(今回もかなり特殊なキャラですが)、爽子ちゃん役よかったですね。特に、ちょっと鼻にかかったような声が合ってた気がします。
 見終わって多少ぼーっとしつつも、先日買ったオズマガジンに載っていた気になる本屋さんのもう1軒「Brooklyn Parlpr」へ行きました。本屋さんよりカフェの要素が強く、入り口にも「カフェ&ダイニングバー」と書いてあったのでちょっとひるんだんですけど、えーい!と思い切って入りました。映画とかクラシックのコンサートは一人で行く方が気楽だし、一人でふらふらと出かけるのも好きなんですが、飲食店に入るのだけは苦手なのです(笑)。
 お店全体の雰囲気はオシャレでオトナな感じでした。カフェでもあり、バーでもあるせいかな。一人で来ている人も結構いて、思い思いの本を読んでいるので、入ってしまえばなかなか居心地のいいお店です。16時近くておやつには微妙な時間だったので*1、ハイクに載せたホットチャイ*2だけにしましたが、スパイスが効いていて、量もたっぷりで満足でしたw フードメニューもおいしそうだったので、また行きたい。周りにはケーキやパンケーキを食べている人が多くて、おいしそうだなとチラ見しちゃいました・・・(照)。
BRUTUS (ブルータス) 2010年 11/1号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2010年 11/1号 [雑誌]

 飲みながら読んだ雑誌なのですが、かなり興味深かったです。昔、母に言われたのですが、私はせつないものに敏感だったみたいで。よくめそめそしていたので、「そんな神経じゃ生きていけないわよ!」といわれたこともあります(笑)。でもこれを読んでいたら、日本人としては普通の感覚なんだーと思いました。生まれる不思議より死ぬ理由に興味があったのも、消えるもの・失われるもの・・・そういうはかないものにばかり感情移入するのも、普通のことなんだと。そして現代人は作り上げたものが壊れるせつなさを味わわず、壊れるくらいなら作らないと諦めているから、せつなさ不足になって韓ドラとかアニメとか、バーチャルなせつなさにハマるそうです(ざっくり書いたけど、解釈合ってんのかな・・・)。そっかーと思うのと同時に、ある部分を高校生の頃から「壊れるくらいなら作らない」と思って生きてる自分にへこみました。。。
ちいさいおうち

ちいさいおうち

 そして思わず買ってしまった、昔せつないと思った絵本。小さいおうちという小説がありますが、「ちいさいおうち」と聞いて思い浮かべるのはコレです。母が読んでくれた絵本ですが、子ども心に悲しいとも淋しいとも違う、なんともいえない気持ちでいっぱいになりました。せつなさって、子どもにとってはとても得体の知れない感情ですよね。。。今でもせつなさがどんなものか説明はできないけど、子どもって「せつない」って言葉自体知らないし。
もしもしおかあさん

もしもしおかあさん

 でも私のせつなさの原点はこれだと思います。絵はほのぼのしているし、もらわれてった子猫がお母さん猫に電話をするというあたたかいお話なんですが、すごくせつない気持ちになったのを覚えています。一人ぼっちになって淋しそうなお母さん猫の絵がね、すごく胸にくるんですよ。今思えば3つか4つくらいの子どもが、ひとり立ちしていった子どもを思う母の姿にせつなくなるっていうのも、不思議といえば不思議なんですが。大きくなることやいろんな可能性や世界を持つ期待感よりも、いつか親と離れること*3や親子の関係ですら永遠ではないことに、すごく衝撃を受けたんですよねー。
 「何事もいつか失われる」。結構早いうちにインプットされてたんだなと思います。絵本とか童話ってこの手の話、多いですよね。そのせいか、幼稚園から字は読めたので本を読むのは好きでしたが、詳しいことを覚えてる本はあまりありません。たぶんせつなさを感じた時点で、意識をシャットアウトしてたんだと思う(笑)。おかげでそういう能力に長けてるみたいで、少し大きくなってからの私はかなり鈍感な人間だと思います。だから人を傷つけることも多い。
 今でも消えるもの・失われるもの・死の要素・・・そういうせつないものは苦手です。大勢の中で一人でいることは好きだけど、本当に一人でいるのは怖いです。閉所・暗所も好きじゃない。でも無意識のうちにそういうものに惹かれ、感情移入し、引き寄せられているのも確かです。・・・なんとなくですが、KinKiさんのファンはせつないものが好きな気がします(笑)。KinKiさんって可愛いとか格好いいとかオトコマエとか思うんだけど、どこかせつなさやはかなさが漂っている人たちだと思う。ソロでも二人でも。それを前提に可愛さや格好よさが際立ち、逆に可愛さや格好よさや潔さがせつなくはかなく、作られる音楽なり世界観に深さを与えている気がします。だからこそ「硝子の少年」なんて18歳のコドモが歌うには背伸びしたような曲でデビュー出来たんだろうし、30歳過ぎたおっさん(笑)にも「スワンソング」が歌えるんだろうと思います。・・・書いているうちによくわからなくなってきましたが、せつなさというのは私にとってキーワードであり、唐突にKinKiさんが好きで、松本隆氏は偉大だなってことです(笑)。
 いつもお☆さまをありがとうございます。シングルの様子がいろいろ見えてきましたね。予約しに行かねばー。そして新曲が3曲だけのツアーはいったいどんなものになるんでしょうね。予定通り、大晦日・元旦に行けることになったのですが、今からわくわくです。

*1:しかも朝ごはんに菓子パンを食べてしまい、糖分取りすぎ?と思い・・・

*2:チャイ好きなのです

*3:未だに居座ってるけど・苦笑