歳を重ねて知ること。

 今年に入って、何かにつけて考えがちなのは、ハッキリキッパリいって、加齢によるものです。33歳になるまでそれほど感じなかった諸々を、ものすごい衝撃やら痛みやらを伴って受け止めるようになり、「あぁぁ、アラサーってこういうものかー」と思う日々。。。普通は30歳になる直前くらいから感じるのであろうそれを、30歳も3年過ぎてから感じるのは、何事も超スロースターターな人生ゆえではないかと思います(笑)。本当にいろいろ遅かったんだよね〜。初恋とか第二次成長とか何やかんや。(そんな暴露いらないし)
 昇級話のときにも触れましたが、急に落ち込んでみたり、開き直ってみたり。到底口に出せないくらいひどいことを思ったり、そんな自分に嫌気がさしてみたり。一人で勝手に浮いたり沈んだりしては、一人で勝手に疲れちゃって、もう全部面倒くさいなーと投げ出しそうになったり。オタク活動も上の空になりがちなくらい、てんてこ舞いしています。でもそういうのが収まって、落ち着いてみると、歳を重ねるということは素敵なことだなと思います。
 

きれいの魔法 2011年 09月号 [雑誌]

きれいの魔法 2011年 09月号 [雑誌]

 30歳を超えた女子にしつこくオススメしたい、最近のバイブルです(笑)。毎月メイクは必ず載っているんですが・・・ぶっちゃけ、高校時代から30歳になるまでメイクが嫌いでした。メイクだけでなく、おしゃれをするということにも違和感というか軽い嫌悪感を抱いていました。中学時代は好きな男の子がいたこともあり、普通に「可愛い女の子っていいなぁ」と羨ましがったりしましたが、終わってからは思わなくなり、女の子として「頑張る」ことも避けて通ってきました。だから高校時代に全盛期だったルーズソックスも履いたことなかったし、みんなはメイクしたりピアス開けたりパーマかけたりしてたけど、一切しませんでした。黒くて癖のある髪、手入れしてない太眉、くるぶしソックスで通ってました。典型的イモっ子・・・w
 メイクは素を隠し、何かをごまかすものだと思っていました。20代が終わるまでずっと。だからメイクをする高校の同級生を見ても「それゆえにさらに綺麗だ」と思ったことがなかったし、大人になって「メイクはマナーです」といわれても納得がいかなくて、入社6年目になるまでファンデーションも持っていませんでした。入社6年目のとき、新人さん13人を迎えるチームのリーダーになることが決まり、自らビジネスマナーに反するのもなぁと思って、しぶしぶするようになりましたが、それまではホント、ほぼすっぴんで会社に行っていました。
 その分、スキンケアはちゃんとしてましたよ(笑)。昔アトピーだったこともあり、肌は決して強くないし、人より皮膚が薄いので健康状態や血行がモロ顔色に響くから、基礎化粧品や手入れ方法には一定の気を使い続けていました。その甲斐あって肌には自信もあったので、ますますメイクへの嫌悪感が強くて、するようになってからもメイクした顔は好きになれず、お風呂上りの顔が一番!と思っていました。(あ、でもそれは今も変わりません・・・w お風呂上りは血行もいいし、いろんな悪いものが落ちてさっぱりしているので、一番好きです・・・w)
 それに、してもしなくてもわからないといわれるので、張合いもなく・・・。練習したことも研究したこともないし、うまくないから当たり前なんですけどね(笑)。それでもアイカラーやチークなど、色味のあるものを買ってみたり、どうせなら楽しもうと頑張ったときもあったけど、やっぱりすること自体を好きにはなれなかった気がします。唯一、前向きに好きだったのは、マニキュアを塗ることくらいかなぁ。
 でも30歳になったとき、唐突に「そうじゃないんだ」と思いました。メイクは素を隠し、ごまかすものではなく、良さを引き立たせ、足りないものを補うことなんだなと。大人しくて綺麗めの、いかにも女子社員みたいな服を着るのにも抵抗があったんだけど、イメージ通りとかコンサバとかいわれようが、自分に似合えばそれでいいと思うようになったのも同じ頃です。この年はかなり持ち物に変化がありましたね〜。付き合ってた人がそういうのにうるさかったというのもあるけど、メイクとか装うことがどうしてマナーなのか、なんとなくわかったのはその人のおかげもあると思います。(その人はそういう意味でうるさかったわけじゃないけど。笑)
 自分の体にくっつき、名刺のような、毎日毎日何十年も見続けている顔ですが、その良さや足りないものをちゃんとわかっている人というのは、少ないんじゃないかと思います。私もここかなというのはあるけど、それが「正解」なのかはわかりません。「正解」があるのかもわからない。それにその良さや足りないものというのは、生まれてから死ぬまでずっと同じではなく、年々、日々、下手したら朝と夜でも違ってきたりします。でもいつでもどんなときでもそれがわかるくらい、真剣に鏡の中の自分と向き合ってる人って、どれくらいいるんでしょうね。。。
 良さや足りないものって、自分で見つければ結構素直に受け入れることができます。でも他人に言われると認めたくなかったりする。私の何がわかるのと、つい可愛くないことを思ってしまいます。そしてムキになって似合うものを避けてしまったり、似合わないものをわざと買ってしまったりすることもあります。・・・私だけですかね(笑)。いや、なんかね、照れもあったんですよね。似合うといわれたものを身に着けるって、媚を売っているようで。・・えぇもうどんだけ不器用で可愛くないんだって感じですが(笑)。30になるまでの私はそういう子でございました。
 自分の良さや足りないもの、自分に合うもの合わないもの、そういうのがきちんとわかるには努力と時間と経験がいるんだろうと思います。そしてそれを引き立てたり補ったりする技術を取得するには、さらに努力と時間と経験がいると思います。大人というのは、そういうものを兼ね備えた人をいうんだろうなぁと、そしてそれをマナーというんだろうなぁと思いました。「メイクはマナーです」というのは、自分が兼ね備えているものを具現化し、相手に分かりやすく魅せるという意味であって、名刺に書かれる肩書きのようなもんなんだなと。ただすればいいってわけじゃないんですよね。
 昔は技術というものにも嫌悪感がありました(笑)。要領が悪くて不器用なのもありますが、いつも気持ちで乗り切ろうと思っていて(笑)(若さゆえの無謀)。でも、最近レッスンを受けるようになって、技術がなければ気持ちを表現することはできないということがよくわかってきました。気持ちで伝わるものはたくさんあります。でも気持ちは伝わっているわけではない。気持ちは見えないし、聴こえないし、伝えるために何かしらの方法を選ばなければならないわけで。相手に間違いなく、確実に気持ちを伝えるためには技術が必要で、気持ちを伝えられる人というのは数ある中から最適な方法を選び、使えるだけの技術を持った人なのです。
 自分を魅せることができる人は素敵な人だなと思います。私は20代に実践としてのメイク歴は積めませんでしたが(笑)、そんな時間も無駄にしないような、今の自分を活かすための努力はできているかなと思います。・・・そんなことを思うようになってしばらくして、このきれいの魔法に出会ったんですけど、本当にいい本だなぁと思います。この本を読んでいると「失われる若さ」ではなくて、「重ねる年齢」「積み上げる経験」というとらえ方をすることができます。そして失うスピードもちょっと緩めたいと欲張れもします。
 人からあれやこれや言われるのに抵抗があった私も、「あ、これちょっとやってみようかな」とか、「こんなところも見られているんだ」と素直に受け入れられて。スキンケアやメイクは熟読しているし(笑)、エクササイズも思い出した時にいろいろちょこちょこやってます。旬の食材を使った薬膳レシピも載っているのですが、私にも作れるくらい簡単で手軽なので、たまに作ったりします。(今日も作ってみました)
 あ、別に宣伝するために長々書いたわけじゃないですよ(笑)。N○K出版さんとは何の関係もないですし(笑)。ただ・・・同じような葛藤を持っている人もいらっしゃるんじゃないかな・・・とか、こういうことも隠さず書くからここに来てくださっている方もいるんじゃないかな・・・と思って、書いてみただけです・・・w しばらくは不安定に揺れ動いていくと思います。でも年齢を重ねることは素敵なことだということは、忘れずにいたいです。
 またハイクのみで生きるかもしれませんし、普通にケロっとKinKiさんのこととか書いたりするかもしれませんし、それは自分でもよくわからないですが、引き続きお付き合いくださる皆様、よろしくお願いいたします。。。あ、月初に楽器を買いまして、もうひとつのブログは明るいエントリーをしています(笑)。そして昼間のエントリーにお☆さま・拍手コメ・メール、ありがとうございました。お礼はまた改めて・・・w 明日からまた頑張って働きます!!