昨日の発表会

 20年ぶり、そしてオーボエで初めての発表会が終わりました。出演者は全部で7人だったのですが、みんな短い曲をひとつ演奏するだけだったので、40分くらいで終了。お客さまも5人で(うち3人が私の家族という・・・。笑)、生徒さん同士でお互いの演奏を聴き合うという、内輪感満載の発表会でした。前も後も全員で集まったりしなかったので、控室や終わった後の会場でちょっとお話しするだけだったけど、他の生徒さんにお会いできて嬉しかったです。女性は若くて可愛い人ばかり! 男性はみんな真面目そうな人でした・・・オーボエなのに(笑)。
 発表会をやることになったとき、先生が始めて半年とか1年とかの人ばかりだし、昔ピアノをやっていたとかではなく、楽器はオーボエが初めてですという人も多いし、人前で最後まで演奏できるかな〜と心配していたのだけど、さすがオーボエを選ぶだけあるなぁと思うくらい、皆さん堂々とした演奏でした・・・! 自分がオーボエを始めた頃のことを思い出して、すごいな〜って思った。あの頃の私には、ひとつの曲を理解して、ソロで、人前で吹き切るなんて、できなかったと思います。それくらい、楽しさも全然わからないままに、不安そうに目立たないように縮こまって吹いていたから(苦笑)。音が出なかったり、裏返ってしまったりということもあったけど、発表会のために一生懸命練習したことや、オーボエが好きだという気持ちが伝わってきて、感動しました。
 それに、音が出なかったり、裏返ってしまったり、間違えたりっていうのは何年吹いていても変わらない。演奏会の感想でも書いたけれど、それはそれで、自分の中には思い出や経験として残るし、人にも気持ちは伝わるものだと思います。例え技術があっても何も伝えられなければ演奏しないのと同じだし、技術がなくても何かが伝わればそれは音楽だし。ただ、より多くの気持ちを正確に伝えられるように、技術を身に着けていくんだよなぁと。特に、私の前にレッスンを受けている方は始めて1年でくらいで、楽器はオーボエが初めてらしいのですが、「このコンチェルトを吹きたい」とおっしゃって挑戦していました。私もやったことがあるのだけど、リズムも運指も難しいし、低音から高音まで広いので音を取るだけでも大変な曲です。でも「こういうふうに吹きたい」というイメージがはっきり伝わってきて素敵な演奏だったし、伸ばす音がとても綺麗だったので、第2楽章をやったら上手だろうなぁと思いました。イメージを持つって本当に大切なんですね。
 私はというと、金曜日のレッスンは疲れ切ってて息絶え絶えだったし、リハーサルでも疲れて途中音が出なくなってしまったので、どうなることかと思ったのですが。。。発表会は20年ぶりでもオケの本番を経験している甲斐があってか、最後まで吹き切れました。気持ちも引かなかったし、ちゃんと表現しようと思い続けられていたと思います。つらさのあまりテンポは相当揺れたと思うけど(笑)、先生が伴奏だったので合わせてくれた・・・のだと思います。さすがにソロは第三者の自分が終始不在だったようで、全然覚えていません(笑)。でも父が「良かったじゃない」といってくれたので(クラシック好きなので、あまり褒めてくれない)、まずまずだったのだと思います。5曲からなるコンチェルトを演奏したのですが、みんなが集中して聴き続けてくれたのがわかったので、それからも良かったのではないかなと思います。
 皆さんともっとお話ししたりする時間があったらよかったな〜と思ったけど、ソロだったとしても、みんなでひとつの目標に向かって頑張れたし、たくさん刺激をもらって、楽しい発表会でした。2週間後にまたオケの本番があるのですが(2か月の間に本番3つってハードだよね。。。)、今回の経験とか学んだことが少しでも活かせたらいいなと思います。