へいわ

 終戦記念日です。両親とも戦後の生まれですが、戦地へ行った*1母方の祖父や、赤ちゃん(父のお姉さん)を背負って戦火を逃げた父方の祖母から、よく戦争の話を聞きました。母方の祖父からは冬に、父方の祖母には夏に。父方の祖父母はすでに他界しましたが、毎年花火大会を一緒に見ていて、「昔はひゅるひゅるという音は、焼夷弾が落ちてくる音だった」と必ず言っていました。祖母はお米屋さんの生まれで、何よりごはんが好きだったけど、さつまいもやお豆を食べていたこと。超貴重品だった卵が手に入ったら、中身は体の弱かった祖父にあげて、自分は殻を食べていたこと。ある防空壕に入ろうとしたら満員で、でも中の人たちは親切に「入りなさい」と言ってくれたけど、申し訳なくて別の防空壕を探しますと歩き出したら、ちょうどそこに焼夷弾が落ちたこと。
 夏になるとその話を思い出します。特に花火と防空壕の話は心に残ってる。だから花火は私にとって「綺麗だなぁ」とわいわい見るものではなく、「空に打ち上げられるもので良かったなぁ」という平和の象徴です。もし祖母がその防空壕に入っていたら、父も自分も生まれてこなかったという話も、幼稚園児なりにちゃんとわかったし、ずっと頭の片隅にあって大きくなりました。いつか親になったら、その話をちゃんとしてあげたいと思ったけど・・・未だひとり身だし、親になるかはわかりませんが(笑)、一生忘れることはないと思います。
 いろいろあるけど。些細なことでわたわたしてるけど。こうやって平和に日々生きていられることへの感謝を忘れないようにしないとね。

*1:裏方担当で前線に立つことはなかったそうですが