私にとって

オーボエを吹くこととは。この期に及んでこんな自問をしている時点で、オケの皆様に失礼なことだとわかっているのですが。
久しぶりに自分に腹が立って、情けなくて、悔しくて、涙が出た練習でした。全然トップを吹く覚悟ができてない・・・というようなことをいわれてがつんときた。今年は久しぶりにアンコール以外で一番を吹きます。大好きな曲だけど、ソロがたくさんあって体力的にも精神的にも厳しい。変奏曲なので曲ごとにキャラクターが変わるけど、私は切り替え下手。吹きたいという気持ちと吹けるのかという不安を天秤にかけ、悩んで悩んで悩んで、挑戦することを選びました。吹きたい気持ちがあれば、変わるために努力できる、成長できると信じて。もう少し変えられると思っていたけど、技術的にも精神的にもあの曲を吹き切るまでには至ってない。35年で培ったものはそうそう変わらないですね。でもそんなこと、オケの皆様にもお客様にも関係ない。技術は少しずつしか進歩しない。あと2週間、そこは精神力で頑張るしかない。どうすれば強く、しなやかになれるだろう。本番に楽しく演奏するには。私は何を思って、何をやりたくて、何をつかみたくて、この曲を「やる」と決めたんだろう。めぐってタイトルに戻る。私の性格からしオーボエを、そもそもオケで演奏することを選んでいる時点で不思議。でもずっと選び続けている。私は今度の演奏会で何が出来たら、去年より成長できたといえるんだろう。