雨のち

日本語ほど雨を表現する言語はないと、教科書に載っていた評論だか随想だかに書いてあった。梅雨といえば、しとしとと朝から晩まで静かに降り続くものだと思っていたけど、この頃は違うなーと。大粒で、ばぁっと降って、すぐに止むことも多い。さっきまで晴れ間が見えていたかと思うと、遠くから雷鳴が聞こえたり。昔、夏が今のようにまとわりつくような暑さではなく、どこに行ってもそれなりに暑かった気がする・・・と思うのと同じなのでしょうか。
世の中に不変なものなんてないよなーとは思う。異常気象と言われても、何といつと比べて異常なのか、よくわからないし。でも昔ほど梅雨が静かで穏やかなものでなくなってきたように、この国からも、静けさや穏やかさや控えめな精神が失われてしまうんじゃないかと思ったりします。前にも書いたけど、いつかみんな死んでしまうのだから、生きている間は仲良く暮らせばいいのにと思うのは、私の毎日が平和で安全で、生活に困ることがないからでしょうか。たとえばその真逆の毎日と常に隣り合わせだったとしても。
書きたいことはたくさんある。書いて発散させたい、とにかく私の意識から少しでも切り離したい、そうしたら今よりこの思いに支配されることも少なくなるんじゃないだろうか・・・そういうことがたくさんあります。でも書けない。書いてはいけないこともある。そんな日々です。せめてノートにと思っても、いざ開くと手が動かない。それに書けたとしても、やはりノートではそんなに変わらない。この揺らぎを、深い霧の中にいるような不安を、手に抱えたままどこまで頑張ったらいいのだろうと思います。どれくらい頑張ったら許されるだろうと。いったい誰に何を許されたいんだろうとも思うけど、誰かにはっきり言われたい。あなたは間違っていない、悪くないと、はっきり言ってほしいと思っている。
つらいとか苦しいとか痛いとか、そういうことは思わない。ときどき何のために生きているんだろうとか、私の存在って何なんだろうとか、私が悪いんだろうかという思いに抗えなくて、気持ち悪くなったり寝るのが怖くなったりするくらい。毎日起きて会社に行ってごはんを食べて軽く新聞を読んでテレビを見てお風呂に入って寝る。普通の生活を続けています。でも6月に入ってそういう思いにとらわれることが多くなった。理由はわかっているのですが、推測の域を出ないものだし、もしそうだったとしてもどうすることもできないので、今のところ抜け穴はありません。。。
数学の本を読んでいても出てくる数式や定理を理解することはできないけど、その中から一般的なこと、数学以外にも通じるなと思うことを読み取ることはできます。道もそれたし、今ではほとんど何も読んでいないけど、一応文学部卒だし。一度聞いてみたい。世の中には証明しない方が幸せなこともあるよねと。解けない問題を前にもやもやしている方がマシなこともあるよねと。検算して確かめない方が今より苦しまなくて済むこともあるよねと。自分でもこの問いにどんな答えを望んでいるのか、わからないけど。
ついでに近況。

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

1Q84の話をしていたら読み返したくなったのですが、貸し出し中なのか単行本が見当たらないので(貸し出し中だったとしても、いつ誰に貸したのかさっぱり覚えていない・・・)、文庫を買ってしまいました。読み始めてバカだなーと思った。村上さんの作品は危険なので、読む時期を選ぶということを忘れていた。同時に何冊も読めるタイプなので、数学の本も引き続き読み進めてます。
剛さんのソロライブはあっさり外れました。フォーラムの方がキャパあるんだろうなーと思ったけれど、決算期で休むことはおろか早帰りも無理なので、渋谷一本で申し込みましたがそりゃ激戦ですよね。。。一般発売の日はレッスンでチャレンジできないし、剛さんの歌声は遠い。いろいろゆるすぎるファンなので、その報いかな。
光一さんの大阪&博多。大阪は通常なら休める期間ですが、今年は10月にビックイベントがあるのでどうしようかなと迷っているところです。8月だったら9月より休みやすかったのですが・・・。でもしょっく目的じゃなくても大阪は行ってみたいところです。お会いしてみたい方がたくさんいらっしゃる。博多は決算期なので無理ですね。
最近、炭酸水を買って週末は一人で部屋飲みしています。毎年母が梅酒を作るのですが、飲む人がいないこともあって。酔うとひたすら悲観的な方向に突っ走るので、おちょこ一杯くらいをコップ一杯になるまで割っているので、梅酒のソーダ割りとも言えないですが。前の部署にいたときより飲みに行くことが多い気がします(誘いは断らないように気を付けている)。よくもっと自分を出していいんですよとか、もっと甘えられ女子でいいんですよとかいわれるけど、飲めば少しはそういうところが出てきます。でもそれでいいことなんてなかったなーって。だから少しくらい飲んでも無防備にならないように訓練中。
先週、久しぶり(9か月ぶり!)に生でオケの演奏を聴きました。オケの人が入っている別オケで、チケットをくれたので。1年ぶりくらいに聴いた生のブラ2はよかったです。もちろん曲にもよるだろうけど、やる団体が違うと吹き方も違うんだなーと思いました。私と同じオケのときと、もう一つのオケと、聴きに行ったオケと、全部違って見えた(そんなに掛け持ちできる技術が凄い)。低迷していたモチベーションもちょっと上がり、その後は自主練も少し楽しさが戻ってきました。ローテーションも決めたし、今年は自分の弱さときちんと向き合って、終わったとき「これが今の精一杯」と思える演奏会にしたいです。